* 笑った顔が好き *










「というわけなんで・・・遅れて行きます。

あっもちろん先輩も一緒っすよー。

え?ここ?青学っす。」





ピッ





「終わったっすよ、先輩。」


「ありがとう赤也v」


「どー致しまして。」




















「うわさの切原赤也って俺のことっす。」





ボコッ





先輩ヒドイッスー!」



殴ることないじゃん。

しかも鞄で。

めっちゃ痛いんですけどー。



「馬鹿ワカメ!」


「だからワカメじゃないって・・・。(泣)」


「どうして人様の学校に迷惑かけてるのよ!」


「いーじゃないっすか。」


「良くない!」



今日2回めかも先輩が怒るの。

結構短気っすね。



「どちら様か知りませんけど、うちの馬鹿ワカメがすみません。」


「神奈川代表が何か用かな?」


「ちょっとスパイに・・・」





ボコッ





「痛っー!」


「馬鹿ワカメ、黙れ!」


先輩怖いっす・・・。」


「煩いわね!あんたが悪いんじゃない!」


「部外者は出ていけ。」


「もう!顧問の先生に怒られちゃったじゃない。」


先輩・・・?」


「何?」


「この人って・・・。」


「え?顧問の先生でしょ?」


「部長の手塚だ。」


「・・・部長?青春学園さんの?」


「ああ。」


「・・・真田ちゃんと同類なのね。」



先輩・・・観点はそこじゃないっす。

そりゃちょっと年の割には老けて見えるかもしれないけど・・・。



「お前は誰だ?」


「・・・人様に名前を尋ねるときはまず自分からですよ?」


「俺は言った。」


「部長の手塚さんって言うのはわかったけど、名前は?」



すげー先輩。

手塚さん相手に引かないなんて。

俺も引かないけど。



「・・・手塚国光だ。」


「立海の3年、です。

一応・・・多分?立海の男子テニス部のマネージャーみたいです。」



手塚さん固まってるし。

見えないっすよねー先輩が3年だなんて。



「・・・マネージャーだったのか・・・。」


「うん、多分。」


「絶対っすよ!」


「と、このワカメも言ってます。」



だからワカメじゃないですってば!



「そうか・・・。」



手塚さんも納得しないでくださいよー!



「はい、じゃあ改めまして。

うちの馬鹿で馬鹿でしょうがないワカメこと切原赤也がご迷惑をお掛け致しました。」


「あ、ああ。」


「多分この子はちょーっと気が短いだけなんです、好戦的と言うか・・・。

でも、本当にいい子なので・・・怒らないであげてね?」


「・・・。」



何か間違ってるっす。

でも、俺っていい子なんだv

ちょっと嬉しいかも、先輩に言われたから。




 







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