* 周りは敵ばかり *










先輩、好き。」



本人には言えない。



「めっちゃ、好き。」


「何やっとるんじゃ?」


「に、仁王先輩?!」



絶対聞かれてた。

最悪・・・。



が好きかえ?」


「・・・好きっすよ。」


「そか、まあがんばりんしゃい。」


「え?」



応援してくれるってことっすか?

マジで?あの仁王先輩が?



「その代わり、俺も敵じゃよ。」



やられた・・・。

この人やっぱ詐欺師だ・・・。



みたいなのはそうそういないからのぉー。」


「・・・。」


「ちなみに、みんな敵じゃ。」


「・・・マジっすか?」


「おう、マジじゃ。」



みんなってことは・・・

柳生先輩も、丸井先輩も、桑原先輩も、柳先輩も・・・

真田副部長も・・・幸村部長も・・・マジ?!



「それってかなり強敵ばっかじゃないっすかー。」


「そじゃよ。」


「でも、俺負けませんから!」




















「あれ?赤也と仁王ちゃん?」


先輩!」





抱きっ





「また?!ワカメ!」


「だって落ち着くんすよーv」


「じゃあ俺もやろかのぉー。」


「ちょ、ちょっと!詐欺師まで!?」



先輩は俺と仁王先輩の腕の中で暴れてる。

小さめの身長の先輩は俺たちに囲まれてる状態だ。



「もう!離しなさいー!」


「仁王先輩ー離してあげたらどうですか?」


「切原が離しんしゃい。」


「いやっすよー!」


「俺も嫌じゃ。」


「ふたりとも離しなさい!」


「たるんどる!」


「真田ちゃんヘルプミー!」


「仁王、赤也・・・走って来い!」


「いやっす!」


「嫌じゃ。」


「・・・赤也・・・仁王ちゃん・・・グランド100周!!」



先輩がキレた。

グランド100周とかありえねぇーし。



先輩ー勘弁してくださいよー!」


「・・・200周に増やして欲しいの?」


「・・・せめて30周にしてください、ね?」


「わかった、300周ねv」


先輩ー(泣)」


、からかっとるね。」


「仁王ちゃんももちろん走るのよ。」


「・・・。」


「300周ね。」


ー30周にしとき。」


「・・・・・・30周5分以内ね。」


「さすがにそれはきついと思うが・・・。」


「真田ちゃんは黙ってる!」


「・・・すまん。」


「じゃあふたりとも行ってらっしゃい♪」




 







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