* 強い信頼 *










「ねぇ・・・幸村ちゃん。」


「どうしたんだい?」


「赤也は信頼できる人?」


「・・・話したいの?」


「ううん、わかんない。でも・・・」


「でも?」


「優しく触れてくれるから・・・」


「そう・・・。」


「幸村ちゃんにとっての赤也ってどんな存在?」


「・・・仲間、かな。」


「仲間かぁ・・・。」


「・・・。」


「上手く言えないけど、抱きしめてくれるのがすごく嬉しい。」



儚く笑う彼女。

昔見た笑顔。

消えてしまいそうな気がしたから抱きしめた。



「幸村ちゃん?」


「大丈夫だよ。」


「え?」


は自分の思うように行動すればいい。」


「うん、ありがと。」


「赤也もきっと・・・俺たちと同じだよ。」


「幸村ちゃんに言われると何か安心。」



いつもの笑顔に戻った。

みんなを振り回す微笑。



「元気でた!やっぱり幸村ちゃんは癒し系だね!」


「それはだと思うけど?」


「そんなことないよー!」




















「またいつでも来てくれて構わないからね。」


「うん、また幸村ちゃんに癒されにくるー!」


「赤也に話すなら・・・早いほうがいい。」


「え?」


は十分赤也を信頼している。」


「う、うん?」


「なるべく早いほうがいいと思うよ。」


「・・・・・・そうだね、機会を見つけて話す。」


「うん。」


「話したら真っ先に幸村ちゃんに報告するから!」


「いつもそうだね。」


「だって・・・一番初めに話したのは幸村ちゃんだもん。」


「それって俺が一番初めに信頼されたってことかな?」


「うん、今でも一番信頼してるよ、幸村ちゃんのこと。」


「ありがとう。」


「ねぇ幸村ちゃん。もう1回抱きしめて?ダメ?」


「構わないよ。」


「ありがと。」





バンッッ!!





先輩!」


「赤也、ドアは静かに開けようね?」


「あっスイマセン。」


「どうしたの?」


先輩探しに・・・って!なんで抱き合ってるんっすか?!」


「私がお願いしたから。」


「・・・・・・俺ってもしかしてお邪魔ですか?」


「そんなことないよ。赤也、を送ってあげて。」


「え?」


「そろそろ帰らなきゃ遅くなるよ。」


「あ・・・うん、そうだね。」


「いーんすか?」


「俺は赤也を信頼してるからね。」


「じゃ、先輩帰りましょ?」


「うん。」


「またね。」


「また来るからね!幸村ちゃん!」


「また来ますねー幸村部長!」




 







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