* 破天荒姫 *
「幸村ちゃぁーん!」
「どうしたの、?」
「話したよ、赤也に。」
「うん、それは聞いたよ、電話でね。」
「でもね、ちゃんと幸村ちゃんお顔見て言いたかったの。」
「そう・・・じゃあもう1回訊いてあげる。」
「うん、あのね、みんなと同じ反応だった。」
「よかったね。」
「うん。」
「今日、部活は?」
「真田ちゃんに幸村ちゃんのところ行って来るって言った。」
「それなら大丈夫だね。」
「あっこれお見舞い!」
「クッキー?」
「うん、調理実習だったの、今日。」
「僕がもらっていいの?」
「幸村ちゃんへのお見舞いだもん。」
「ありがとう。」
「・・・やっぱり幸村ちゃんには癒されるーvv」
「俺にとってはが癒しだよ。」
「・・・じゃあいっぱい癒してあげるv」
「明るくなったね。」
「うん、赤也にも話したから心が軽いの。」
「そう・・・」
「だから、これからもいっぱいみんなを振り回すね。」
「うん、特に真田をね。」
「真田ちゃんいっつも難しい顔してるもんね。」
「本当に苦労をかけてしまっているよ。」
「大丈夫だよ。」
「・・・。」
「真田ちゃんもね、幸村ちゃんの存在があるからこそやっていけるんだもん。」
本当に君は・・・俺の欲しい言葉をくれる。
「私もだよ。幸村ちゃんがいてくれなきゃ私はずっと・・・あの頃の私のままだった。」
「俺がいなくてもは変わっていたと思うよ。」
「違う、幸村ちゃんじゃないと私はこうはなれなかった。
だからね、幸村ちゃんがいてくれて本当に・・・本当によかった。」
「ありがとう、。」
「頑張ろうね。」
「そうだね。あっそろそろ面会の時間が終わってしまうね。」
「もうそんな時間かぁ・・・幸村ちゃん疲れてない?」
「大丈夫、むしろ元気だよ。」
「それならよかった。」
「は今から立海に戻るの?」
「うん、まだ練習してるだろうから。」
「何か差し入れしてあげてくれる?」
「了解!」
「本当に、良いマネージャーだね。」
「良い部長さんに言われるとなんか嬉しいね。ありがとう。」
「それじゃあ練習頑張って。みんなにも伝えて。」
「幸村ちゃんもゆっくり休んでね。」
「ありがとう。」
「また来るねー!」
本当に、俺を癒してくれる存在。
みんなが癒されている。
振り回されながらも。
それがの良い所、自然にみんなを癒せる。
本人はきっと気づいていないのだろうけど・・・
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