* 豪華絢爛集団の誘惑 *










「さぁーて!私は今から氷帝に行って来ます。」


「何で何でー?!」


「何で氷帝なんかに行くんですか?!」


「また、急にですね。」


「氷帝なんぞに面白いものなんかないじゃろ。」


「だってv氷帝ってカッコいい人が多いって有名なんだもんv」


先輩ってもしかしてミーハー?」


「ううん、ただ見てみたいだけ氷帝の”ホスト集団”を。」


「なんだーてっきり好きな人でもいるのかと思いましたよ!」


「残念、氷帝なんて見たこともないわ!」


「俺も行きたいっす!」


「ダメ、赤也は練習!」


「えぇー心配なんですよー!」


「赤也の言う通りじゃ、は方向音痴じゃけんね。」


「大丈夫!」


「迷う確立98%。」


「柳ちゃんまでひどいー!」


「データは嘘をつかない。」


「むぅ・・・!!」


「真田副部長ー俺も行ってもいいっすか?」


「ダメだ。」


先輩が心配なんですよー!!」


「お前が行くと余計に心配だ。」


「・・・。」


「弦一郎、練習試合にするというのはどうだ?」


「なるほど!いい考えじゃん♪」


「面白そうじゃね。」


「ええ、なかなか楽しめそうです。」


「・・・つまり私に今日は行くなと言ってるの?」


「そーっすよ!」


「えぇー!ホスト集団見たいのに!!」


「いいじゃないですか、練習試合で見れば!」


「うーん・・・それもそうね。公式で行くほうが歓迎してくれるだろうし。」



って言うか、先輩ひとりで行かせるわけないでしょ?

氷帝なんかに見せたくないし。

これ以上敵が増えるなんて嫌だし。



「膳は急げ!氷帝に連絡入れてくるねー!部室で。」


「部室って電話あるんですか?!」


「この前が繋いでいたな。」


「安心して、ちゃんと電話代は学校持ちだから!」


「マジ?じゃあ俺も今度使うぜぃ!」


「でも、かけた番号とかは学校側にばれるから。」


「意味ないじゃん・・・!!」


「真田ちゃん、練習試合日曜日で良い?」


「ああ。」



・・・先輩が働いてる?!

うわっ珍しい・・・。

いや、働いてないことはないんだけど・・・なんていうか進んで仕事するなんて珍しい!



「ワカメ、今何考えてたのかしら?」


先輩が仕事してるなんて珍しいなぁ・・・なんて思ってないっすから!」


「はい、ワカメくん今日は練習いつもの2倍ね。」


「えっ?!」


「マネージャーを舐めちゃいけません。」


「勘弁してくださいよー!!」


「女に二言はないわ!」


「それを言うなら男に二言はないです!」


「・・・深いことは気にしちゃいけません、3倍に増やしてほしい?」


「結構です!!(泣)」



先輩は電話をかけようとしている。

いったいどんな風にかけるんだろう・・・。




 







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