｢・・・あぁー！！｣
部室に先輩の声が響く。
｢も、もしかして・・・明日からテスト１週間前ー？！｣
｢ああ、そうだが・・・。｣
｢ど、どうしてどうして・・・どうしてなのー？！｣
｢・・・先輩？｣
何か先輩壊れてる。
そんなにテストが嫌ってこと？
｢うぇーんっ幸村ちゃんいないし、どうすればいいのよー！！｣
｢大丈夫だ、俺が協力しよう。｣
｢柳ちゃんこの前はずれたじゃん！(泣)｣
｢・・・すまない。｣
｢俺が教えよう。｣
｢やだ、真田ちゃん怖いもん、赤也みたいに殴られたくない。｣
｢・・・女子を殴ることはない。｣
｢私がお教えしましょう。｣
｢・・・柳生ちゃん・・・うん、頼りになる。さすが全教科が得意科目！｣
｢俺も教えちゃるよー。｣
｢・・・騙すもん。この前騙されたもん・・・っ！｣
｢・・・ピヨ。｣
｢ちなみにブンちゃんとジャッカルちゃんは却下だからね！｣
｢｢・・・・・・。｣｣
｢だってこの前、違うテスト範囲教えてくれたじゃん！｣
｢｢悪かった。｣｣
｢・・・先輩って頭悪い？｣
｢｢｢｢｢ああ(はい)。｣｣｣｣｣
｢みんなヒドイー！！｣
｢間違ってないだろ！｣
｢むぅ・・・！！｣
｢特に英語だな。｣
｢・・・だって私日本人だもん！！｣
｢あっ俺と一緒っすねー！｣
｢えぇーワカメと一緒なの？！｣
｢と言っても全教科赤点ギリギリだな。｣
｢だってだって・・・！｣
｢先輩得意教科とかないの？｣
｢ない。｣
マジ？
普通は１教科位はあるんじゃ・・・俺だってあるっすよ。
｢赤点が１教科でもあれば部活禁止だぞ。｣
｢あっそっか、部活禁止ー♪｣
何か、嬉しそうなんですけど・・・。
｢私頑張るわ！｣
｢、やる気を出したんだな。｣
｢うん、赤点をギリギリで取るわ！｣
｢｢｢｢｢・・・・・・。｣｣｣｣｣
｢たるんどる！！｣
｢真田ちゃんが怒ったー。｣
｢いや、真田副部長は正しいと思いますよ。｣
｢だってー部活禁止ー。｣
｢・・・先輩、部活嫌い？｣
｢うん、嫌い。｣
｢｢｢｢｢・・・・・・。｣｣｣｣｣
｢なんてね、好きよ。嫌いじゃないよー。｣
｢先輩・・・！｣
｢と言うわけで、部活禁止は困るので・・・柳生ちゃんお願いね。
頼れるのは柳生ちゃんだけだから！仁王ちゃんが変装してるとかは却下だからね！！｣
