* ひとりは淋しい *










「幸村ちゃんーお見舞い来たよー!」


「今日はみんなでなんだね。」


「うん!メニューだからv」


「メニュー?」


「今日のメニューに幸村ちゃんのお見舞いを入れましたv

メニューって言っても絶対にみんなの意思だから!もうみんな幸村ちゃんを愛しちゃってるのv」


「そう、嬉しいな。」


「もちろん私もだからねv」


「ありがとう、。」


「そうだ!幸村ちゃん訊いて!」


「どうしたの?」


「みんなね、あっ仁王ちゃんと柳生ちゃんと赤也を除くなんだけど。

明日雪が降るとか言い出すんだよ!ありえないよね!!幸村ちゃんもそう思うよね?」


「・・・もしかして・・・今日はコート内で練習見てた?」


「うん、さすが幸村ちゃんよくわかるね!」



・・・なんでわかるんですか、幸村部長?!

先輩たちもそんな顔してるし。

もしかして、魔術?!

魔術で俺たちのこと観察してるとか・・・?!

・・・ありえそう・・・。



「真田たちの気持ちもわかるけど・・・雪は降らないと思うよ。」


「え?!わかるのー?」


はわからない?」


「うん、さぁーっぱり!」



え?!先輩気づいてなかったわけ?!



「そこがのいいところだね。」


「・・・誉められてるような気もするけど馬鹿にされてない?」


「俺がを馬鹿にするはずないよ。」


「うん、そうだよね!」



幸村部長すげー。

やっぱ先輩の扱い方に慣れてる。



「あっじゃぁーんっ今日はゼリーです。いつもケーキばかりじゃ飽きるでしょ?」


「ありがとう、。」


「どう致しまして、でも買ったのは部費でだから・・・。」


先輩それは言わなくていいことっすよー!」


「えっそうなの?」


「そうっす!」


「・・・じゃあ今のは聞き流して?」


「ふふ、わかったよ。」


「早く食べようぜぃー!」





















「私帰りたくないぃー。」


「なっ先輩いきなり!?」


「幸村ちゃんと一緒にいーたーい!」


、幸村が困っている。」


「やだぁー帰りたくないよ・・・。」


?」


「ここにいる、いる、いる、いーる!!」


「しかし、さん・・・。」


「幸村ちゃん・・・っ」


「・・・、ダメだよ。」


「・・・ダメ、なの・・・?」


「うん、ここは病院だからね。」


「・・・・・・。」


、本当に・・・どうしたの?」


「・・・。」


「話せないこと?」


「幸村、俺たちは外で待っている。」


「・・・ありがとう、真田。」


「・・・行かないで。」


「え?先輩?」


「行かないで・・・。」



さっきまでの先輩じゃない。



「一緒にいてよ・・・みんなぁ・・・。」


、話してみて?」


「・・・うん、話す・・・みんなも一緒にいてくれる?」




 







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