* ひとりは淋しい *










「なんなんすかーこれ!!!」


「え、赤也のリクエストどおりなんだけど・・・。」


「・・・・・・先輩の部屋ってこんなんなの?」


「うん、父親の趣味、この屋敷自体がねぇ。」


「メルヘンちっくなんっすね、先輩のお父さん。」


「あはは・・・。」


「・・・部屋、変えてくれますか?」


「もちろん。」



さすがにお姫さまベットでは寝たくないっす。

・・・先輩には可愛くて似合ってるけど。



「シンプルな部屋にしてあげるねー。」


「お願いします。

マジで先輩のお父さん見てみたいかも・・・。」


「一応見た目は至って普通なんだけどねぇ・・・中身があれなのよ。」


「そういえば、先輩たちは?」


「うーん・・・仁王ちゃんは今頃ダーツで遊んでるんじゃない?」


「・・・先輩の家って何でもある?」


「どうだろ・・・とりあえずプールとテニスコートはあるよ。」



さすがお嬢様!

先輩ってすげぇー・・・!!



「いつでも使っていいからね、テニスコート。」


「いーんすか?」


「うん、室内だから雨の日でも大丈夫だよ。」


「早速案内よろしくっす!」


「了解しましたv」




















「あー真田副部長と柳先輩。」


「やっぱりふたりはここかぁー。」


「勝手に借りている。」


「うん、いいよー。」


「俺もやりたいやりたい!」


「何だーお前らも来てたのかー。」


「ブンちゃんにジャッカルちゃんも。」


「全員揃ってしまいましたね。」


「柳生ちゃんと仁王ちゃんもだぁ。」


「やるか、いつもの。」


「おうよ!」


「なんっすか、いつものって?」


流トーナメントオールナイトだぜぃ☆」


「はぁ?」


「あのね、いつも練習でやってる試合あるでしょ?」


「はい。」


「それの24セットマッチをオールナイトで行います。」


「オールナイト?!」


「そう、不眠で試合を行います。でも今日は人数が奇数だから・・・ちょっとはお休みできるね。」


「・・・ちなみに先輩は?」



何か寝るとか言いそう・・・。

だって先輩だし。



「眠るって言いたかったんだけど・・・ちゃんと見てるよ?たまに寝てるかもしれないけど。」


先輩が珍しいー。」


「よし、ワカメの試合は見ないで眠ることにするね。」


「えぇー!!」


「嘘よ、嘘。」


先輩ひどいっすー!」


「じゃあみんな頑張ってね!」




 







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