｢あれー？先輩は？｣
｢は休みじゃ。｣
｢え？！｣
｢真田んとこにメールがきたらしい。｣
｢何で真田副部長？俺に連絡してくれればいいのにー。｣
｢一応は真田が副部長じゃからな。｣
｢あーそっか。って先輩たちかなり普通っすね。｣
｢いや、あいつらはあいつらでかなり心配しとるよ。｣
｢えぇー全然わかんないっすよ。｣
｢見てみんしゃい、柳生のレーザーはなんか変な方向にとんどる。｣
｢あー・・・。｣
｢丸井はガムが顔にはりついとるやろ？｣
｢・・・・・・重症じゃん。｣
王者立海なのに・・・
まだまだっすね先輩たち。
｢仁王先輩は？｣
｢俺か？｣
｢仁王先輩は心配じゃないのかなーと思いまして。｣
｢心配じゃよ。｣
｢普通じゃん。｣
｢詐欺師じゃからのぉ・・・。｣
｢・・・・・・。｣
｢・・・・・・。｣
｢俺、先輩のお見舞い行って来るっす！｣
｢待ちんしゃい。｣
｢なんでっすか？｣
｢からさっき連絡がきたんよ。｣
｢え？何てっすか？｣
｢見舞いには来るな。｣
｢・・・・・・。｣
｢なりの気遣いじゃろ。｣
｢でも、俺心配っす！｣
｢の気遣いを無駄にしちゃいかんよ。｣
｢・・・・・・。｣
｢大会も近いからのぉ・・・俺たちに風邪うつすと困るからな。｣
｢俺、そんなに柔じゃないっす。｣
｢それでも、今、の見舞いに行けばが傷つく。｣
｢それでも俺・・・心配なんっすよ・・・。｣
ピンポンパンポーン
『テニス部のみんなぁー頑張ってる？今日は休んじゃってごめんね。
まぁ、私がいなくてもあんまり変わんないだろうけど・・・。
ちなみに家から学校の放送に繋いでるだけだからあまり深くは考えないでね。
真田ちゃんーうん、大変だろうけど頑張れ！立海の帝王なんだからね！
柳ちゃんー私が風邪ひくなんて予想してなかったでしょう？柳ちゃんのデータ敗れたり？
柳生ちゃんーごめんね！明日ノート写させてね！今日の授業分全部！よろしく♪
仁王ちゃんーさっきはメールありがとねー。私は結構元気っぽいから大丈夫だよー。
ブンちゃんー今日、新発売のガム一緒に試せなくてごめんねー！明日是非ね？
ジャッカルちゃんージャージが解れてるの昨日持って帰ったんだけどまだやってないの！明日持って行くから！
最後に、赤也。なんか一番心配してくれてそうだよね、でも私は大丈夫だからちゃんと頑張りなさい！
それじゃぁーまた明日ね！明日には復活してまたみんなを振り回すからおやすみー。』
｢・・・・・・先輩。｣
｢いつの間に繋いだんじゃ・・・。｣
｢俺、頑張るっす。｣
｢そうじゃな。｣
聞こえる放送の先輩の声はやっぱりちょっと苦しそうで。
それでも俺たちのこと考えてくれてるってわかったから・・・嬉しかった。
