* 必要な人 *
「そういえば、先輩たちって先輩をマネにするために追いかけてたんですよね?」
「あーそういえばそうだったなー。」
「幸村くんが考えたんですよ。」
「は向かってくる人間には弱いからな。」
「それがいいんですよーvv」
否定しないでくれる。
俺の存在も、何もかも。
「でも、結構時間がかかったがのぉ・・・。」
「それってどれくらいなんっすかー?」
「1年だ。」
「1年?!」
「も強情だからなー。」
「毎日逃げてましたからね。」
「・・・・・・先輩って負けず嫌い?」
「ああ。」
「でも、先輩たちもよく1年も追いかけましたよねー。」
「だってのこと気に入ってたしぃー☆」
「なかなか面白そうじゃったからな、がマネというのも。」
「口ではああ言っていますけど、本当は真面目な方ですしね。」
俺なら諦めるかも・・・
あっでも、先輩だったら別かな・・・?
「じゃあ教えてくださいよー先輩たちがどんな風に先輩を追いかけてたのか。」
「企業秘密じゃ。」
「いーじゃないっすか!!」
「仕方がない、教えてやろう。」
「柳先輩!!」
「っと言うか、今日ってもう部活なしじゃん。」
「さんがいませんからね。」
「幸村くんの病室行こうぜぃ。」
「そうしましょう!真田副部長!!」
「・・・うむ。」
真田副部長も先輩がいないとダメなんだー。
それだけ先輩は信用されてるし、頼りにされている。
いなくちゃいけない存在。
「ケーキ買って行こうぜぃー。」
「またかよ・・・。」
「あまり甘いもんばっか食っとると太るぜよ。」
「大丈夫だって、運動するし!」
「早く行きましょうよー!」
絶対に訊いてやる。
先輩たちの話を。
先輩のこと。
先輩と先輩たちの出逢いとか・・・
全部知りたい、先輩のことだから。
「赤也、楽しそうじゃね。」
「だって先輩のこと知りたいし。」
「教えたらんよ。」
「えぇーもったいぶらないで教えてくださいよー!!」
「ピヨ。」
「仁王先輩!!」
「何てな、教えちゃるよ。」
「やったー!」
「訊いて後悔するかもナリ。」
何やったんっすか、仁王先輩?!
後悔って俺が?!
・・・・・・めっちゃ訊きたい気もするんっすけど・・・・・・。
「しませんって、きっと!!」
「プリ。」
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