* 夢の中の世界 *










だね?」


「は、はい!」



わぁースミレちゃんだよ!

生スミレちゃん!

やっぱりピンク(赤紫?)ジャージなんだねっ



「クラスは3−6だよ。」


「3−6?!」



3−6ってことは・・・周助と英二がいる?!

すごいすごい!

もしかしてお友達になれる?!



「リョーマ、わざわざご苦労だったね。」


「別に・・・」


「ありがとうね、リョーマ。」



あっつい名前で呼んじゃった・・・・・・。

やっぱり嫌だよね。

初対面の人間にいきなり名前で呼ばれるのは。



「どー致しまして、先輩。」


「え?!」


「名前で呼んじゃいけないわけ?アンタだって呼んでたじゃん。」


「ううん、いいのっただちょっとびっくりしちゃっただけ。」


「ふーん・・・」



すごいすごい!!

本当にすごいよ!

リョーマに名前呼ばれちゃったよ!!



「リョーマ・・・もしよかったら仲良くしてね?」


「・・・別にいいっすよ。」


「本当?!すごく嬉しいよ!」



いい子だ、本当にいい子だよーリョーマ!!

この世界でお友達第1号だよ!!

よし、記念にっ!



「リョーマ!はいチーズ☆」


「え?!」





パシャ





「お友達記念ねv」



デジカメ持ってて得しちゃったよ!

リョーマvリョーマv



「ねぇ先輩。」


「ん?」



もしかして写真嫌だった?

ありゃりゃ・・・どうしよう?

お友達破棄とか?!

そんなの嫌ー!!



「一緒に撮ろ?記念なんだし。」


「いいの?!」


「当たり前じゃん。」


「どれ、あたしが撮ってあげるよ。」


「どーも。」


「あ、ありがとうございます。」





パシャ





・・・全国の、いえ全世界にリョーマファンの皆様ごめんなさい。

私、・・・・・・リョーマと2ショットなんて撮ってしまいました!



「ありがと、リョーマ。」


「・・・・・・その写真、焼き増ししてくれる?」


「うん、もちろん。あ・・・でも・・・ねぇリョーマ、デジカメの写真プリントできるところ知らない?」


「知ってる。」


「じゃあ・・・今日の帰りにでも連れて行ってもらえないかな?」


「別にいいっすけど・・・遅くなるかも知れないっすよ、部活あるし。」


「じゃあ、待ってる。・・・あっでも部活のあとだと疲れちゃってるかな?」


「それは大丈夫っす。じゃあ待ってて下さいね。」


「うん、ありがとうね。あっそうだ、これ私の連絡先。何かあったら連絡頂戴?

あっ何も用事なくてもメールとか、電話とか大歓迎だよ。」



名刺持っててよかったよー。

こういう時に便利なのね。



「どーも、じゃああとでメールで俺の連絡先教えるね。」


「本当?!じゃあ楽しみに待ってるね。」



すごいよ、すごいっ

リョーマがメール送ってくれるって言ったよ!!





キーンコーンカーンコーン





「リョーマは教室に戻りな。」


「うぃーッス。」


「本当にありがとうね、リョーマ!助かっちゃった。」


「別にいーッスよ。」





















先輩・・・か。結構可愛いじゃん。」



何となく声をかけてみた。

まぁ門の前でぼぉーっと立ってたから気になっただけなんだけどね。

話してみたら結構話しやすい人で驚いた。

なんか表情とかコロコロ変わって面白かったし。




 







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