* 夢の中の世界 *
「なぁなぁ!ちゃん!」
「なぁーに?」
「今日、お昼一緒に食べよう!」
「えっ?!いいの?!」
「いいよなっ不二?」
「うん、みんなで食べる方が楽しいもんね。」
俺の前の席に座ってる転入生のちゃん。
ちゃんが名前を呼んでくれたとき、何でだろ・・・すごく嬉しかった。
俺のことを名前で呼んでくれる人はいっぱいいるけどなんか一番嬉しかった気がする。
ただ名前を呼んでくれただけなのに・・・
「わぁーじゃあご一緒させてください。あっでも私ご飯持って来てない!」
「購買でパンとか買ったら?」
「あっそっか。」
「でも、購買っていっつも混んでるにゃー。」
「うーん・・・どうしよう?」
「よし!じゃあ桃に電話してあげるにゃ!」
「そうだね、桃ならすぐに走っていって買えるもんね。」
「え?え?!」
「ちゃん!どんなパンがいい?」
「え、えっと・・・甘いのがいいです。」
「飲み物は?」
「ストレートティ!」
「わかった!」
何となく、力になってあげたいと思った。
ひとつひとつの言動が、すごく可愛い。
「もしもし、桃?!」
「なんっすかー?」
「今日、購買で甘い系のパン買っといて!ストレートティも!」
「了解っす!」
「これでよし!」
「ありがとうね、英二。」
あ・・・笑った。
ちゃんの周りは優しい雰囲気なんだ。
すごく心地いい。
「困ったことがあれば何時でも言うにゃ!」
「うん、本当にありがとう。」
「そういえば、お昼って何処で食べるの?」
「屋上だよ。」
「テニス部のみんなで食べるんだー!」
・・・・・・本当ですか?!
つまり・・・テニス部のレギュラーとお知り合いになれる?!
すごいすごい!!
「私も行っちゃっていいの?」
「もちろん!」
「歓迎するよ。」
ってことは・・・近くで2年生コンビの言い合いが見れたり?!
年相応じゃない手塚部長が見れたり?!
心優しい卵カットの大石くんが見れたり?!
もしかして乾汁も見れちゃう?!
バーニングも?!
「ありがとう!すごく楽しみ!」
すっごく楽しみです。
本当に、本当に・・・・・・私は幸せみたいです!
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