* 隣人訪問 *










とりあえず、マンションを発見。

あ・・・本当だ。

ちゃんとって書いてある!

すごいよ!鞄の中にちゃんと鍵が入ってた!

さてと・・・よし、まずはお隣さんの確認。

やっぱり挨拶に行かなきゃ・・・

って仁王?!

・・・・・・ちょっと待って、仁王って苗字ってそこまで稀じゃないよね?

うん、あの仁王ではない。

絶対にない。

絶対に・・・・・・



「なんじゃお隣さんかえ?」



ないこともないようです。

このお家の主で、私の後ろに立っている方は・・・・・・

銀髪。

ぴょこんとしてて可愛いしっぽ。(髪の毛)

そしてどこかはわからないけど方言。

顔はまさしく仁王雅治!



「おーい?」


「わわっ!」



あの仁王雅治です。

仁王雅治・・・・・・です。

詐欺師です!

お隣さんです!



「名前は?」


「私?」


「そうじゃ。」


です。」


じゃな。」



・・・・・・名前を呼ばれちゃいました!!

あの詐欺師に!

うわぁー・・・全国の仁王ちゃんファンの皆様ごめんなさい!



「俺は仁王雅治じゃ。」


「に、仁王くん?」


「雅治でよか。」


「・・・じゃあ雅治・・・?」



名前で呼んじゃいました!

にっこり詐欺師が笑っています!!

すごい、すごい!!



「お近づきのシルシに一緒にメシでもどうじゃ?」



メシ?!

ご飯?!

私が?!

雅治とですか?!



「嫌か?」


「ううん、嫌じゃない!」


「じゃあウチの中へどうぞ、お姫様。」


「・・・///!!」



お姫様なんて言われたー!!

詐欺師というより寧ろ紳士?!

柳生ちゃんじゃないよね?!

もしかして私はもう騙されてるの?!



「・・・あの、雅治?」


「何じゃ?」


「私・・・騙されてないよね?」


「・・・・・・。」


「・・・・・・。」



あーどうしよう。

訊いちゃいけないこと訊いちゃいましたか?

だって気になったんだもん。

でも沈黙はやめてー・・・っ



「騙しとらんよ。」


「・・・・・・本当?」


「何で知っとるんじゃ?」


「え?」


「俺がコートの中の詐欺師と呼ばれちょること。」



・・・・・・テニプリ読んだから!・・・とは言えません。

どうしよう?

有名?

有名だよね?!



「有名でしょ?」


「・・・・・・。」



ダメですか?

答え間違えましたか?!



「そうじゃな。」



よし!OKですよね?



「なに食いたい?」


「え?」


「特別に作っちゃる。」


「・・・オムライス、食べたい。」


「了解。」



すごいです。

急展開です。

あの詐欺師の仁王雅治が・・・私のためにオムライスを作ってくださっております!

・・・・・・私は本当に幸せだと思います。




 







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