｢遅れましたー！｣
どうしよう・・・？
今日こそグランド１０周走らなきゃダメ？
って・・・・・・切原赤也？！
切原赤也がいる・・・！！
｢切原赤也・・・？｣
｢やっぱり俺って有名ッスか？｣
うん、有名だよいろんな意味で！
私に話しかけてくれてる？！
すごいすごい！
｢で、アンタ誰？｣
｢あっ・・・、青学３年。｣
｢え？！先輩だったんっすかー？！スイマセン、俺タメ口でしたよね。｣
｢気にしないでー。｣
｢先輩って可愛いッスねｖあっ俺のことは赤也って呼んでくださいね。｣
可愛いですってー？！
赤也ってそんなこと言う子だったっけ？！
あ・・・・・・国光が怒ってる。
よく見たら結構すごいことになってるし、コート。
とりあえず耳ふさごう。
｢全員グランド３０周してこい！！｣
３０周？！
そういえば言ってたなー。
普通はありえないありえない！
｢ねぇねぇ先輩。｣
｢ん？｣
｢これ、俺の連絡先。｣
｢え？｣
｢何時でもメールとかして下さいね♪｣
・・・・・・逃げられました。
確かこのあとリョーマとぶつかって・・・・・・
で、またバス乗り過ごしちゃうんだよね。
｢・・・・・・国光！｣
｢・・・なんだ？｣
不機嫌だ、不機嫌だ・・・。
｢私も３０周走らなきゃダメ？｣
｢・・・・・・お前は走らなくてもいい。｣
｢本当？！｣
やったー！
走らないですんだよー！！
｢ドリンクの用意を頼む。｣
｢はい、了解です！｣
やっぱり国光は優しいです。
｢はい、みんなお疲れ様！｣
今、テニス部にはマネージャーがいる。
先輩。
｢はい、えっと・・・・・・マムちゃん？｣
｢・・・海堂ッス。｣
｢あっごめん！つい・・・・・・｣
｢・・・・・・。｣
｢薫くんでいいかな？｣
｢・・・はい。｣
いつもの俺なら苛立ってる。
でも、この先輩の雰囲気は・・・・・・。
｢私のことはでいいからね？｣
｢はい。｣
｢いい子だねー薫くんは。｣
笑顔がすごく綺麗な人だと思った。
しかもそれが俺に向けられてるものだから尚更・・・・・・。
｢ちゃーん！俺にもドリンク！｣
｢はいはーい！じゃあ練習頑張ってね！｣
｢・・・先輩、ありがとうございます。｣
｢どう致しましてー！｣
｢・・・海堂も追加だな。｣
