* 地区予選 *










私、・・・・・・

地区予選の当日さえも寝坊しました。



「雅治どうしよう!遅刻する!」


「・・・・・・頑張りんしゃい。」


「他人事だと思ってー!!」


「他人事じゃ。」



そして呑気に雅治とご飯を食べています。

ちょっと口喧嘩風の会話つきで。



「雅治の意地悪!」



鳴り響く携帯の着信を完璧無視しています。

だって誰からかわかってるもん。



「いい加減出んしゃい。」


「だって怒られるもん。」


「出ないと余計に怒られるんじゃなか?」


「うぅ・・・(泣)」


「俺が出ちゃろか?」


「ううん!」


「・・・片付けはやっといちゃるから、はよ行きんしゃい。」


「はい!ありがとうね!」



雅治は優しい。

全然詐欺師じゃないし。

やっぱりコートの中じゃないからかな?



「行って来ますー!」




















「もしもし?」


?今何処?」


「えっとねー会場には着いたよ!」


「・・・手塚がご立腹だよ。」


「やっぱり?怒られるしかないよね・・・・・・」


「まぁ、試合が始まってなかっただけよかったんじゃないかな?」


「本当?まだ始まってない?」


「うん、コートわからないよね?迎えに行ってあげるよ。」


「助かるーえっとね、今、会場の入口にいるの。」


「わかった、そこから動かないでね?」


「うん!」





















!」


「周助ー!」



周助が迎えに来てくれました。

よかったよかった、これで無事コートまでつける・・・



「試合が始まる前に来てくれてよかったよ。」


「うん、間に合ってよかったーリョーマと桃ちゃんのダブルス楽しみだし。」


「え?」


「ん?」


「どうして知ってるの?」



あ・・・やっちゃったー!!

そうだ!オーダーは試合始まるまでわからないんだった・・・・・・

あっ昨日リョーマがメールで言ってたよね、ダブルスのこと!

よし、それでいこう!



「えっとね、昨日リョーマがメールでダブルスしたいって言ってたの、だからそうなったかなぁ・・・って思って。」


「そう・・・・・・(越前、あとで覚悟しててね?)」



OKだよね?

大丈夫だよね?

私が異世界から来ました・・・なんて思われてないよね?!

・・・周助のちょっと黒いオーラが気になる・・・!



「周助!早くいこう!試合始まっちゃう!」


「そうだね、少し急ごうか。」




 







アクセス解析 SEO/SEO対策