* 写真 *










「・・・ここかな?」



貞治の情報によるとファンクラブの代表さんたちが会議しているお部屋はここ。

・・・何の会議してるかは知らないけど・・・





コンコン♪





「失礼します。」



「あなたは・・・・・・」


「テニス部マネージャーの・・・さんですね。」



「はい。」



「何の用ですか?」



「えっと・・・みなさんにお願いがありまして・・・・・・」



睨まないで!!

怖いですよ・・・みなさん。



「お願いと言うのは?」



「テニス部関係のことです。」



「・・・お聞きしましょう。」



「ありがとう御座います。」



とりあえず今のテニス部の現状などをお話してみた。

さすが代表さんなだけはある。

すぐに経費を集めると言う話になっている。



「それですね、その・・・・・・これ見てもらえますか?」



「何かしら?」


「これは・・・!!」


「この写真は一体・・・?」



「みなさんからお金を徴収すると言うことはなるべく避けたいと思ったのですが・・・どうしようもなくて。

あの・・・・・・ファンクラブのみなさんでしたらこの写真幾らくらいで買って下さいますか?」



「すごい!!」


「こんなにレギュラーたちが笑顔の写真ははじめて・・・」


「これでしたら1枚1000円くらいですね。」



さすがレギュラーのみなさん!

1枚1000円だなんて・・・・・・これでテニス部も安泰だね。



「如何でしょうか?」



「もちろん、私たちファンクラブは全力を挙げて協力させていただきます。」



「本当ですか?」



「えぇ、さん。」



「良かった・・・すみません、私写真のすごい腕とか持ってないから心配だったんです。」



「十分ですよ。」


「これだけ綺麗な写真なら・・・」


「ひとつ質問ですが・・・写真はこの1種類だけですか?」



「えっと・・・買って下さるのでしたらまた考えますけど・・・」



「是非制服姿を!」


「私服も!」



「でも、その・・・・・・私もお仕事がありますからすぐには出来ませんよ?」



「構いません。」


「えぇ、ちゃんの都合のいい時で。」



うわぁ・・・もしかしてフレンドリーですか?

ちゃんなんて呼ばれちゃいましたよ、さっきまで睨まれてたのに・・・!!



「えっとじゃあ・・・とりあえず、明日この写真をこのお部屋で飾って・・・何枚必要か計算していただけますか?」



「わかりました。」


「制限はありますか?」



「一応ないです。でも・・・あまり早くは作業出来ないと思いますけど・・・」



「それは大丈夫よ。」


「何かあったらすぐに言って下さいね。」


「じゃあ明日、この部屋でファンクラブの会員のみんなの必要な枚数を調べますね。」



「はい、お願いします。」



「・・・・・・ちゃん。」



「はい?」



「さっきは睨んでしまってごめんなさいね。」


「あなたが突然テニス部のマネージャーになるからみんな苛立っていたの。」


「ちゃんとファンクラブのみんなにはちゃんのこと伝えておくからね。」



「あっありがとう。そうして頂けると助かります。」



やったぁ・・・これで呼び出される可能性が減りました。




 







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